久々にマーケットの魔術師を読んでみました。
一言いいたいです。
「やっぱいいわ!」
この本はジャック・D・シュワッガーという個人トレーダーが、一流のトレーダー達にインタビューするという内容です。
その中でも、トム・ボールドウィンというピットトレーダーのインタビューが私のイチオシです。
私の株・日経225先物デイトレ/スキャル手法やエグジット戦略のコンセプトの一部は、トム・ボールドウィンの言葉をベースにして作ったといっても過言ではないです。
それ以外のインタビューは、昔読んだときにはイマイチしっくりこなかったのですが、今は行間を読んで理解できるようになりました。
この本に書かれていることからすると、インタビューされているトレーダーの多くがテクニカルを使っていたようです。
しかし、いま読み返してみて、慎重に行間を読むと、はたしてそのうちのどれくらいのトレーダーが実際にテクニカルだけで意思決定をしていたのだろう?と思います。
冒頭でも言いましたが、私がこの本で一番参考にしたのは、トム・ボールドウィンとう米国長期国債(T-BOND)のフロアトレーダー(ピットトレーダー)のインタビューです。
彼はたったの2万5千ドルを元手にして史上最強、史上最大のトレーダーにのし上がった人です。
私たちと同じスタートラインから、史上最強のトレーダーになったのです。
参考にしない手はないでしょう。
当時世界最大の先物市場だったT-BOND先物のフロアで、個人として最大のポジションを動かすトレーダーになった史上3本の指に入るぐらいの人です。
専業デイトレーダーである私の心に響く言葉、板読みスキャルに役立つ言葉がたくさんあったので、その一部を読書メモとして残しておきます。
マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣
ジャック・D. シュワッガー より抜粋心に響いた言葉
Q:トレードにツキは関係ありますか?
A:トレードも他の仕事と同じです。一生懸命に働き、時間と努力を注ぎ込めば、ツキはまわってくるものです。私の最初の100枚の売りがうまくいったのはツキでした。なぜ私はついていたと思います。なぜならば、私はそれまでの六か月間、一日中そこに立ち、相場観を養い磨きをかけていたからです。好機が到来したとき、私は躊躇しなかったのです。
Q:努力がツキを呼び込むわけですね。
A:その通りです。Q:いつの時点でこの仕事をうまくやれると自信を持ったのですか?
A:面白い質問です。この仕事は、誰もが本当には自信は持てないのです。というとも、あっという間に大損をする可能性が常にあるからです。私のトレードの信条は「剣によって生くるものは、剣によって死す」です。そうした覚悟をしている一方、私はどの市場に行っても稼ぐ自身もまたあるわけです。スキャルに役立った言葉
Q:あなたがポジションを持っている時間は非常に短いと思うのですが。
A:できるだけ短時間にするように努めています。
Q:それは数分間のことを言っているのですか?
A:そうです。もしくは数秒です。単にその方がリスクが小さいからです。目標は常にリスクを軽減することにあります。大きなサイズを動かすあなたを皆が注目していて、エントリーが難しい。そういう場合、あなたはどうするのですか?という意味合いの質問に対して→
A:トレードするタイミングを選ばなければなりません。大口の顧客注文が入ってくるのを待ってそれに向かってトレードするのです。
Q:そうすると、もしあなたがロング・ポジションを手じまおうと思う時は買い物が入ってくるのを待つだけですか。
A:そうです。
- リスクを軽減することの大切さ
- 大口が動くときには流動性が必要だということ
- 大口はエントリーするときにトラップを仕掛けないと入れないことがあること
- 一生懸命にやることの重要さ
史上最強トレーダーの言葉から多くを学ばせてもらいました。
他にも、トレードを真剣に考えている人にとって、本当に役立つ言葉が本のいたるところにちりばめられています。
私はこのインタビューを大いに参考にしました。
皮肉なことに、トム・ボールドウィンのインタビューは、この本の中で一番参考にならないと言われていたりもします。
一般投資家には関係ない/意味がないみたいなふうに言う人がいるんです。
作者のジャック・D・シュワッガーすらも、このインタビューが一般投資家に役立つかどうかは微妙だといったようなコメントを残しています。
この本が書かれた当時、1980年代はまだインターネット取引が無かった時代ですから、確かにこのインタビューは一般投資家には直接的には関係の無い話だったでしょう。だから彼を責めるわけにはいきません。
しかし今は違います。
インターネット取引が普及し、約定情報や注文の伝達が速くなり、さらに手数料が限りなく無料に近づいています。
誰もがピットトレーダーと同じことを自宅でできるようになったということです。
このインタビュー、私にとっては宝物です。
サクさん says
atサンチャゴさん
マーケットの魔術師こちらから買わせてもらいました♪到着楽しみにしてます。…マーケット魔術師シリーズで他の書籍もありますが、サンチャゴさんはお読みになりましたか?
あと、他のカテゴリーに分けられてない記事も読ませていただきたいのですが、さかのぼって前の記事から探る以外方法はないですか?
質問ばかりですみません(つД`)
サンチャゴ says
atサク様
マーケットの魔術師のご購入ありがとうございます。
いい本ですよ。とくにトム・ボールドウィンのインタビューは素晴らしいです。
同シリーズの他の本はまだ読んでいないです。
基本的にすべての記事にカテゴリーを振っていますので、画面上のナビゲーションバーか、サイドバーのカテゴリーから全ての記事にアクセスできます。
あと、画面右上のサイトマップから全ページを展望できます。
熱心にお読みいただきありがとうございます。
サクさん says
atサンチャゴさん
トムさんですね、かしこまりました!…そうなんですね。先日たまたま本屋で同シリーズを見かけたので伺った次第でm(_ _)m
スマホから拝見させてもらってまして、仰せの通りサイトマップから全記事が確認できました。
こちらこそ、ここまで細部にわたり解説していただき非常に参考になります!
では早速記事巡回させていただきます♪