歩み値の読み方 【3】

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板だけでいいのか

デイトレをする際、チャート以外には板だけを見ているトレーダーもいることだろう。
だが、それでは不十分であり、板と歩み値の両方が必要だ。

板だけだと何がいけないのだろうか?

それは見せ板アイスバーグ注文があるからだ。

日本では見せ板は禁止されてるが実際には見せ板は当たり前のように、頻繁に行われいる。

見せ板とは

見せ板とは板に表示される偽りの指値注文のことだ。
アイスバーグ注文は実際よりも小さく見せるタイプの見せ板だ。

  • 実際には約定させるつもりの無い見せ板
  • 実際よりも小さな指値注文に見せかけるアイスバーグ注文

これらは大口トレーダーや機関投資家が使う注文方法だ。

一般的には見せ板については良く語られるが、アイスバーグ注文についてはあまり語られないように思うが、どちらも同じぐらい重要だ。

例を挙げてこの2つの見せ板を説明しよう。

このような板があったとする

売数量 値段 買数量
1000 104
500 103
2500 102
1500 101
500 100
99 300
98 1500
97 2000
96 1500
95 3000

この状態でAヘッジファンドが10000株の買いポジションを作りたいとする。

もちろん、いきなり10000株の買い指値を入れたら誰も売らないだろうし、
10000株の成り行き買い注文を入れたら、自分の注文で値が跳ね上がってしまうので、そんなことはしない。

どうするかというと…
まず、売り板に売るつもりの無い見せ板を入れてこんなふうにするだろう。(赤の数字)

<板>

売数量 値段 買数量
1000 104
500 103
12500 102
11500 101
10500 100
99 300
98 1500
97 2000
96 1500
95 3000

 

これで板は大分弱く見える。
これを見て一般投資家は売りたくなるはずだ。

次に、それと同時に99の買い板に、アイスバーグ注文を入れる。

アイスバーグ注文とは、実際に約定させたい数量よりもかなり少ない株数だけを指値表示し、残りの大部分は見えている株数が約定するたびに、順次入れていく指値注文の方法だ。

大きな指値注文のてっぺんの一部分だけが見えていることからアイスバーグ注文(氷山注文)と呼ばれている

このアイスバーグ注文はX-TRADERという機関投資家向けのトレードソフトでは簡単に設定することができる。

下の図はX-TRADERアイスバーグ注文の取説キャプチャ画像だ。

X-TraderIceberg

この取説画像で説明されているのは、
500枚の指値を入れるが、最初はそのうちの50枚しか見せない。
最初の50枚が約定したら、トータル500枚が約定するまで40~60枚の指値注文をランダムにリフレッシュしていく、といったような設定内容だ。

このような注文方法は我々小口トレーダーには無縁だが、大口が何をしてくるかを知るためには理解しておかなければならない。

現在はこのX-TRADERだけではなく、自前のアルゴを使ってこれと同じようなことをやっていると思われる。

例に戻ると、アイスバーグ注文を入れてこんな風になる。

<板>

売数量 値段 買数量
1000 104
500 103
12500 102
11500 101
10500 100
99 800
98 1500
97 2000
96 1500
95 3000

 

青字の800株にはアイスバーグ注文の500枚が含まれる。

一般投資家は、この800枚という比較的小さな数量の買い板を見て安心して成り行きで売ってくる。
ところが売れども売れどもこの800株が減るたびにリフレッシュされて落ちることはない。
大口トレーダーAが10000枚の買いポジションを作り終えた瞬間に見せ板を全てキャンセルし、もともとそこにあった自分以外の売り板をすべて成り行きで一気に買う。

その後103か104まで値が上がった時点で、99で売った小口トレーダー達のロスカット注文(成り行き買い)やそれを見ていたトレーダーの新規の成り行き買い注文が発動して値が上がるのは想像できるだろう。

この一連の相場操縦で、Aヘッジファンドは、値を上げることなく99で希望通りの枚数を仕込み、その後見せ板をキャンセルすることですぐに含み益になっている。

このような相場操縦は、見せ板が表向きは禁止されている日本のマーケットでも日常茶飯事に起きている。

板だけだと…

板だけしか見ていなかったら、大きな数量が見せ板なのかどうか、小さな数量の板がアイスバーグ注文なのかは見破ることができない。

大きな板が落ちた時、歩み値で実際に大きな注文が約定したのかを確認する。ほとんど約定していなかったら、それが見せ板だったと分かる。

歩み値を見ると、ある値段でたくさんの約定ができている。その時板を見ると、その値段にはひときわ目立つほど小さな指値が入っていて、その板がリフレッシュされてなかなか落ちない。そんな場合はアイスバーグ注文だと分かる。

板と歩み値の両方を見ている人にだけ分かることがあるのだ。

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